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臨済宗 妙心寺派 萬年山 勝林寺(東京・豊島区)は11月1日、2016年10月に新本堂が完成したことを発表しました。最新の技術に支えられた「懐かしい未来へ」をコンセプトに、従来のお寺のイメージとは違ったモダンな本堂です。

勝林寺は、禅宗の寺として豊島区染井霊園の地に位置します。開山は、江戸時代初期の元和元年(1615年)と401年の歴史があり、東京都最古の木像、本尊 木造釈迦如来坐像(平安時代前期、豊島区有形文化財指定)を祀っています。住職の窪田充栄氏が、東日本大震災の被災地を訪れた際、寺が地域のコミュニティセンターとして人々の心に寄り添っていることを改めて実感したことをきっかけに、新しい本堂の建築を決意しました。

2013年12月、「懐かしい未来へ」をコンセプトに、「訪れる人を迎え、包み込み、つなげる場をつくる」を目指して、世界的に注目を集める手塚建築研究所による新本堂の建築プロジェクトがスタート。2016年10月、手塚建築が大切にしている手触りの感覚と日本古来の仏教、住職の思いが表現された、未来へつながる「場」が完成しました。

日本文化の伝統を反映した総木造建築、金物を最小限に抑え、伝統の匠の技で丹念に造り上げられました。空に向かって翼を広げるように二重に重ねた深い軒、格子を組んだ蔀戸(しとみど)、天然塗料の渋墨を丹念に塗りあげて落ち着いた空間の太い柱や梁などを採用し、見た目の美しさだけでなく、日本の風土、季節にあったしつらえが心地よい空間を実現。最新の構造計算技術を駆使しています。

お寺を中心に、人と人がつながり、その和が広がっていく「場と機会」を提供。「寺子屋」として、茶道と坐禅、書道、ヨガ、仏像彫刻などの定期クラスなどを開催するほか、NICU退院後の子ども専門の訪問看護ステーション「ベビーノ」とともに、障がい児とその家族のためのコミュニケーションイベントを不定期で実施します。さらに、大切な人を亡くした悲しみを癒す場として、「『悲しいときに、グリーフケア』〜心を癒す場〜」を、禅の教えとともに提供します。

臨済宗 妙心寺派 萬年山 勝林寺