長野県飯山市で江戸時代も初めのころから伝わるという飯山仏壇。今年1月、「仏間から手元へ」をコンセプトにした新作が発表された。

飯山仏壇は、長野県北部に位置する飯山市が生んだ、金仏壇。漆黒の漆に金箔、蒔絵、そして美しい彫刻やかざり金具が特徴で、部品作りから組み立てまでが、この地域で一貫して行われている。昭和50(1975)年には経済産業大臣より「伝統的工芸品」の指定を受けている。

新製品は伝統の技はそのままに、デザインを一新。「仏間から手元に」をコンセプトにした「見越し宮殿(みこしくうでん)」「いのりBOX」「羽扉(はねとびら)」の3種類で、2年の歳月をかけて開発した。

画像1
見越し宮殿

「見越し宮殿」は、飯山仏壇を象徴する、宮殿(くうでん)と弓型の長押(なげし)をモチーフにした屋根が特徴。古くなった仏壇をメンテナンスして、きれいによみがえらせることができる独特の技法も新作にもふんだんに盛り込まれている。

一方、デザインは、今までの仏壇のイメージとは一味も二味も異なり、扉に施された市松模様が目を引く。また、扉を閉めると現れる円形の小窓など、遊び心も満載。さらに、スマホを置けるスタンドを備え、思い出の動画を見ながら手を合わせることもできる。

画像2
いのりBOX

「いのりBOX」は、仏壇を安置するスペースに合わせて、自由にアレンジして飾ることが可能。ユニット型は、伝統的な宮殿ユニット、よりシンプルな厨子ユニット、そして4つに仕切られた棚ユニットの3つから成り立つ。それぞれ1段ずつ使うことも可能。2段、3段と重ねることもできる。天上と床の部分は、木地に強力な磁石を埋め込んだ上から、漆を塗ってあるため、地震があっても多少の揺れなら崩れる心配はない。

画像3
「いのりBOX」ポータブル型のROSE

また、「いのりBOX」ポータブル型のROSEは、女性の視点でデザインされており、色合いも鮮やかで、薔薇の彫刻が施されている。取っ手を備え、移動も簡単。寝室などプライベートな空間にも合う。

「羽扉」は、極限までコンパクトにまとめながら、仏壇の機能はその小さな空間に凝縮したデザイン。扉に描かれた矢羽文様をイメージした模様は、ひとつひとつ、この形に彫った上に色漆を塗り、磨き上げて作っている。

画像4

羽扉

デザインを一新した飯山仏壇は、仏間だけでなく、ベッドの横や、食卓の上など、ひとり一人の生活のパターンに合わせて、いろいろな置き方が楽しめる。

なお、これらの新作仏壇は、2017年2月8日~10日、東京ビッグサイトで開催される第83回東京インターナショナル・ギフトショーでも展示されている。

 

井伊家カラーをイメージした現代仏壇、出雲殿グループが発売

「尾張仏具」を伝統的工芸品に指定、経産省が発表

日本の職人が手仕事で仕上げた手元供養品、日本香堂「祈りの手箱」

バレンタインにはチョコレートの香り、お線香「香りの記憶シリーズ」第3弾

福岡の葬儀社で金の仏具など展示販売会、金をトータルに扱うSGCが協力